「眼の健康を通して愛ある社会を作りたい」【アイ】の盲点に着目した若き経営者

起業家・経営者

「世界はアイにあふれている!」と語る若き経営者・毛利太明(もうり ひろあき)さん。眼の健康事業に尽力する【株式会社眼球トータルサポート】の代表取締役社長です。

目は英語で“EYE”、日本語では“アイ”と読む言葉遊びから、「アイには色々な意味や形があるけど、眼の健康を通してアイであふれる世の中を作る」とユーモアたっぷり。しかし、その瞳には熱い想いが宿っていました。

そんな毛利社長が訴える「眼の健康」の重要性とは?
愛情深くストイックな姿と合わせてお届けします!

▼事業内容

・「疲れ目」×「眼鏡」

毛利太明さん:現在は主に、疲れ目を解消するセラピストの育成と出張型サロンのプロデュースを行なっています。サロンといっても、大きな機械などは使わずに筋肉やツボにアプローチするハンドケアがメインで、20~30代の女性が活躍してくれています。


もう1つの軸として眼鏡事業に着手しています。最終的にメーカーとして製造から販売まで一括でご提供できる仕組みを作る予定です。
眼鏡は医療機器に該当する関係で、製造に許認可が必要なんですよ。自分自身が責任者としてその資格を取るか、既に取得している会社と組むか、ベストな形を模索しているところです。

また、僕が大事にしているのは「アイにあふれた人」
眼鏡に限らず、健康産業の事業者さん、スポーツを通して眼に着目している方、美容や整体などの技術者さんとも協業していきたいと考えています。

・きっかけは眼の盲点

僕は中学生の頃から眼鏡をかけていますが、視力矯正の手段として選択しています。また、以前はエンジニアとして活動していて常に眼の疲れを感じていました。

IT化が進んだ生活様式のなかでは、視力の低下や眼精疲労という悩みを抱える方は増加傾向にあります。
ですが、眼の健康全体や眼鏡にアプローチしているビジネスパーソンは少ない。それは市場の穴なんじゃないかと気づきました。

また、僕は「眼鏡の鯖江」で世界的に有名な福井県出身です。眼精疲労と眼鏡をかけ合わせた新しい文化を提案することで、地元貢献にも繋げていきたいと考えています。

・全身・心理面への影響

皆さん、「歯の健康」のために食後に歯を磨くのは既に生活の一部になっていますよね。
一方で、【眼をケアする習慣】は見逃されてきました。

しかし、人間は眼から情報を得て活動しているので、身体のなかで最も酷使している部位は眼だといって過言はありません。特に、パソコンやスマートフォンが当たり前の世の中になって、近視の人口や若年化は進行しています。
そこで、見落とされてきた「眼の健康」の重要性を認知してもらうために、様々な発信や講演活動などを予定しています。

眼精疲労をケアすることで物理的に視野が開けるメリットはもちろん、身体全体の不調改善にも効果があると言われています。
身体が軽くなって視界良好な世界にいると、自ずとしっかりと前を向けるなど、目線にも変化が生じます。それまでは視界に入ってこなかったことにも意識が向き、目標意識やエネルギーが湧いてくるといった心理面の好転にも繋がるので、身体面・心理面の変化も伝えていきたいですね。

▼起業にあたって

・起業したら「アイ」が見えた

僕は以前エンジニアとして活動していました。今の時代、エンジニアは売り手市場なので仕事が尽きることはありません。スキルや経験を積んで収入を上げることに、仕事としての価値があると思っていました。

ですが、「眼」をコンセプトに起業してからは、スキルや経験、お金じゃない豊かさに魅力を感じています。
エンジニア時代から物事を多角的・多層的に見るのは得意でしたし、お客様へのヒアリングなども高い評価をいただいていました。それでも、見えていない・認識できていないことはまだまだあったんだなと発見の毎日です。

SNSなどでもよく発信している「eyeを良くして、アイ(=愛)が見える」を自分自身が体験しています。

・状況を変えた4つの言葉

僕には大事にしている4つの言葉があります。
それは「決断・実践・挑戦・継続」。

実は、会社員時代にコロナ禍をきっかけに自宅待機になってしまったんです。当時はオンライン上での交流やビジネスマッチングが盛んだったこともあり、まず「1日1人は通話をしよう」と決断して実践し、1か月間継続しました。その活動を通して、フリーランスのほうがこれからの時代に可能性が見いだせると思い、独立という挑戦をしました。

その後、眼鏡のセールスマンがいないことから「眼球トータルサポート」のアイディアが湧いたのですが、事業を準備していくなかで「これはエンジニアの片手間でできる内容ではない」と判断。
それまで起業願望はなかったものの、今後の展開の手段として、多くの方の協力を得たほうが良いと考え法人化に至りました。

人間は変わるのが怖い生き物といわれていますが、「まずは1日でいいからやってみよう」と、自分で決断し、実践、挑戦、継続していくことで変わっていけます
この4つの言葉を繰り返しいくなかで、人生が豊かになると身をもって知ることになりましたね。

・歴史に学ぶ事業継承

僕は徳川家康を尊敬しています。「鳴くまで待とう時鳥(ホトトギス)」で現代まで伝わる粘り強さに感銘を受けました。当時は現代よりも寿命が短かったにもかかわらず、自分の年齢とは関係なく機を待って攻めに転じ、天下統一を果たす姿勢がかっこいいですよね。

その後、諸説ありますが、将軍職を2代目秀忠に譲ったのが3年くらいだと言われています。家康個人ではなく、“将軍”が天下を治める「江戸幕府」という形を作り、それが150年も続いたのには敬服しますね。

僕自身、創業時から社長という地位に拘りがなく、僕がいなくても法人が回るような属人化しない仕組みを築きたい。3年くらいで後継者に社長職を引き継ぐ予定ですが、その考えは徳川家康に由来するところでもあります。年齢性別に関係なく「アイある人」に継承したいですね。

▼起業家・経営者に向けて

起業家にとって大事なのは、アイディアを生み出し、磨いていくことではないでしょうか。
色々な角度や尺度で物事を捉える訓練をしていけば、どんな物事でもポジティブに受け止められるし、空き市場に気づけると思います。
そこで生まれたアイディアは、誰かと反芻するなかでより良い形に仕上がっていく。

たとえるなら、川の上流に「アイディア」という大岩を作り、それを下流に流すなかでキレイな丸い石になるよう磨いていくイメージです。その岩と川の流れを作ることが起業家の素質だと考えています。



【prof】

【株式会社眼球トータルサポート】
代表取締役社長 毛利 太明さん

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【略歴】
法政大学現代福祉学部卒業。
エンジニアとして活躍した後、2021年12月8日に【株式会社眼球トータルサポート】代表取締役就任。
12月8日は応援しているAKB48のデビュー記念日でもあり、
AKB48の曲名が「日本語+カタカナ」でキャッチ―かつ印象に残りやすいことをヒントに、「眼球トータルサポート」を命名する。

※取材時の内容です。
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